おじんちょのよかった

過去のブログが閉鎖されたので、残しておきたい一部をこちらに転載しました。古い内容です。

批判ばかりされた子どもは

当時の皇太子が子育てについて語った内容です。

つい最近、ある詩に出会いました。それはドロシー・ロー・ノルトというアメリカの家庭教育学者の作った「子供」という詩で、スウェーデンの中学校の社会科の教科書に収録されております。

批判ばかりされた 子どもは

   非難することを おぼえる

殴られて大きくなった 子どもは

   力にたよることを おぼえる

笑いものにされた 子どもは

   ものを言わずにいることを おぼえる

皮肉にさらされた 子どもは

   鈍い良心の もちぬしとなる

しかし、激励をうけた 子どもは

   自信をおぼえる

寛容にであった 子どもは

   忍耐を おぼえる

賞賛をうけた 子どもは

   評価することを おぼえる

フェアプレーを経験した 子どもは

   公正を おぼえる

友情を知る 子どもは

   親切を おぼえる

安心を経験した 子どもは

   信頼を おぼえる

可愛がられ 抱きしめられた 子どもは

   世界中の愛情を 感じとることを おぼえる

(「あなた自身の社会 スウェーデンの中学教科書」アーネ・リンドクウィスト、ヤン・ウェステル著/川上邦夫訳)

子供を持ってつくづく感じますが、この詩は、人と人との結びつきの大切さ、人を愛することの大切さ、人への思いやりなど今の社会でともすれば忘れられがちな、しかし子供の成長過程で、とても大切な要素を見事に表現していると思います。非常にこの詩には私は感銘を受けました。家族というコミュニティーの最小の単位の中にあって、このようなことを自然に学んで行けると良いと思っています。